突然ですがみなさんは『メタ発言』は好きですか?
あたしは好きです。
メタ発言とは、アニメや漫画、ドラマ、ゲーム、小説などのフィクション作品のキャラクターが、
自分たちがいる世界がフィクションであることを自覚するような旨の発言をすることを言います。
例えば、キャラクターが画面越しに視聴者に語りかけてきたり、
作品の作者やキャストやスタッフについて言及したりするような演出ですね。
こういうメタ発言というのは、媒体を問わずいろんな作品で見られるのですが、
虚構と現実の区別がつかない子供に向けた特撮番組では、
取り入れられるのはなかなか難しいと思われますが、
先日公開された、『スーパーヒーロー戦記』は、振り切れるほどメタネタの宝庫でした。
詳しい説明は省きますが、仮面ライダーシリーズもスーパー戦隊シリーズも創作に過ぎず、
今回の敵が物語を消し去ることで世界からヒーローを消し去ろうと企むというストーリーで、
なんと原作者の石ノ森章太郎先生も、登場人物として登場します。
まさか特撮作品で「オワコン」とか「初代作品の二次創作」とかいう
言葉を聞くことになるとは思いもしなかったです。
そんなわけで、今回は特撮作品におけるメタ発言・メタネタについて集めてみました。
■仮面ライダーリバイス
そうです。この話をしたかっただけです。
9/5から放送中の『仮面ライダーリバイス』に登場するキャラクター、仮面ライダーバイス。
先述の『スーパーヒーロー戦記』での先行登場でも、本編1話放送直後にも、
ハイテンションなメタ発言のオンパレードに、
さっそくTwitterなどのネット界隈ではちょっとした騒ぎになっています。
バイス、メタ発言が多いけど第4の壁を把握してる系のキャラなのか… #仮面ライダーリバイス pic.twitter.com/BikywIKg9H
— k-za(イラスト勉強中) (@kza94307810) September 5, 2021
バイスのキャラクター作りには、メタ発言を連発することで有名な
MARVELのキャラクター・デットプールを大いにオマージュしていると思われ、
また、主人公五十嵐の体から霊体のように飛び出してくるところは、
同じくMARVELのヴェノムをモチーフにデザインされているっぽいですよね。
その上ハイテンションで動き回り喋りまくりの性格はアラジンのジーニーのようだともよく言われているようです。
バイスの要素
幾つかの設定→ヴェノム
第四の壁超えちゃう→デッドプール
テンション→ジーニー
声→木村昴文字通りてんやわんや#仮面ライダーリバイス pic.twitter.com/yIs64z9G5Z
— ソータ🍊【R.N.機関車ジーザス】 (@driveboon03) September 5, 2021
おや? 先週で薄々思ってたけどこれ、バイスのメタっぷり、お祭り回の特別仕様だけじゃなくてこいつと同じようにさらっと第4の壁突破して私らに話しかけてる?
#仮面ライダーリバイス pic.twitter.com/h82481uXjy— ドワッジ (@dominiasan) September 5, 2021
ちなみに、造形的にはリバイのほうがヴェノムっぽい見た目をしていますね。
余談ですが、コロナウイルスの影響でしばらく公開がされなかったMARVELのシリーズも
21年に入ってついに解禁され、ドラマシリーズも含めれば毎月のように新作が公開されるという
嬉しい状態が続いています。
ヴェノムの続編も公開がアナウンスされていますし、管理人も楽しみにしています。
■百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼える


(エピローグ)ガオレッド「俺達の戦いは続く。みんな!早起きしてちゃんと観てくれよ!」
劇場版の百獣戦隊ガオレンジャーでは、テトムやガオレッド(獅子走)が
画面越しに視聴者に呼びかけてくるメタ発言がありました。
この作品では、作中の変身シーンでもメインの5人が、
視聴者にガオアクセスの掛け声を促す演出が採用されています。
前述の通り、子供には伝わりにくいためギャグとしてのメタ発言は
特撮作品ではあまり取り入れられないのですが、
90年代〜00年代くらいの劇場版作品では、
ヒーローショーのノリで画面越しに話しかけてくる演出が時々見られました。
恐らく、いつもテレビで観るのとはちょっと違う、お出かけの日の特別感を出しているのと、
長い上映時間を飽きさせないための工夫として、こういった表現を取っていたのでしょうね。
同じメタ発言でもスーパーヒーロー戦記とは意図が全く違いますよね。
(ディスではない)
■激走戦隊カーレンジャー

ゼルモダ「ハイ エブリワン!俺だ、ゼルモダだ!ここで先週のことを振り返ってみよう」

ガイナモ「お前先週カーレンジャーのRVロボにやられたんじゃねぇのか」
レッドレーサー「あいつは先週倒したはずのボーゾック!」

ゼルモダ「先週はあと一歩のところでやられちまったが」
続いては、スーパー戦隊シリーズの皮を被った不思議コメディシリーズでお馴染みの、
激走戦隊カーレンジャーのメタ発言です。
敵組織、宇宙暴走族ボーゾックのガイナモやゼルモダのセリフなんですが、
前回カーレンジャーに破れたときを回想しているシーンで、「先週」って言っちゃってます。
これが普通の作品なら、作中時間で一週間経ったのかな?とも考えられますが、
確認できただけでも3度も「先週」というセリフがありました。
なによりこれはカーレンジャーなので確実にこういうギャグですね。
カーレンジャーでは他にも、ボーゾックの怪人が「1対5は卑怯だぞ」と
スーパー戦隊シリーズのお約束に対して抗議するというネタがあったのも有名ですね。
メタ発言以外にも新武器を間違って田舎に郵送してしまったり、
宇宙に野生の車がいたり、
ボーゾックがカーレンジャーから奪い取ったRVロボを使って
韓国までオイキムチを買いに行こうとしたりと、
カオスでアホアホのギャグ時空なのがデフォルトの作品なので、
気になる方は是非観てみてほしいです。
■ウルトラマンルーブ


ウルトラマンオーブダーク「最近のウルトラマンはベラベラ喋りすぎだ。神秘性がなくなる」
ウルトラマンルーブ にもメタ発言がありました。
正直、管理人は世代的にもウルトラマンシリーズを観る機会が少なく、
あまり詳しくはないので、この主張にはとても納得できます。
機会が少ないなりに、たまに最近の作品を目にすることがあるのですが、
管理人が知ってるのは、弟と一緒に観ていた平成三部作くらいのものだったので、
まずそもそもウルトラマンが喋ってることに驚いたものです。
直後にもツッコまれてましたが、このセリフを喋ってるのもウルトラマンですからね。
この回では、この後のシーンでも
「名乗りの最中と変身の途中で攻撃するのは言語道断!」という発言がありました。
これもカーレンジャーのものと同様、特撮作品のお約束に言及したものですね。
どちらかというとスーパー戦隊のお約束って感じもしますが。
ウルトラマンルーブはコメディ寄りの作風のため、こういったメタ発言を用いてのギャグも採用されたようです。
■まとめ
というわけで今回は、特撮作品におけるメタ発言・メタネタを集めてみました。
特に放送がスタートしたばかりの『仮面ライダーリバイス』は、
今後メタキャラのバイスが、どんな風に活躍するのか期待が高まりますね。
また、以下に今回紹介した作品を視聴可能なサブスクをまとめていますので、
気になる作品があった方は、是非観てみてください。
→東映特撮ファンクラブ
・百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼える
→東映特撮ファンクラブ dTV(有) Hulu U-NEXT アマプラ(有) Paravi
・激走戦隊カーレンジャー
→東映特撮ファンクラブ Hulu アマプラ(有)
・ウルトラマンルーブ
→ウルトラサブスク Netflix Hulu
コメント